No.374
今日は、2年ほど前からお世話になっている、五味川もやしの生産者 佐々木さん宅に伺いました。
昨年6月に栽培風景を取材させていただきましたが、その時のお話によると、年末年始にかけても、もやしの温床栽培をするとのことでした。
佐々木さん宅に到着すると、畑は1メートル以上の雪に覆われ、とてももやしどころではなさそうです。
やはり、ここ2、3年は、大雪と佐々木さんの加齢により、冬の栽培はお休みしているとのことでした。
残念ながら冬のもやし栽培を見ることはできませんでしたが、代わりに、奥様お手製の郷土料理についてお話をお聞きすることができました。
佐々木さん宅に伺って、いつもすごいなと思うのは、お茶請けがターンテーブルに乗っていること。
中華屋でもない個人宅に、ターンテーブルがあるってすごくないですか!?
そのターンテーブルには、決まって季節に応じた漬物、果物、そして、おそらく旦那の長持(ちょうじ)さん好みのお菓子が2、3種類乗っかっています。
おぉ!いぶりがっこがあるではありませんか。
さすがに燻した大根を買って漬けたんですよね?と聞くと、なんとなんと、燻し小屋も佐々木家にはちゃんとあり、全て自家製だというではありませんか。
パリッとした食感、程よい甘さと塩加減、昔ながらの懐かしい味です。
うめっ!
そして、奥様一押しの「ユリ根入りあずき」。
奥様が、「このあずぎは、“ご” あるがら、うめど!」と勧めてくれました。
“ご”???
“ご”は“ご”であって、他に言い方が見つからないらしいのですが、強いて言えば、濃くて、コクがあるってことらしいです。
なるほど、食べてみるとトロッととろみがあるような、旨味が濃く感じられます。
うめっ!
この小豆も佐々木家ならではのもので、豆の色も他の小豆に比べ濃くて黒いんだそうです。
たしかに!赤くない。コーヒー豆みたいに黒いですね。
これだけでもお茶っこ飲みには十分なのに、さらに、食べさせたいものがあると奥様は言うんです。
それは、秋田の冬を代表する郷土料理『ハタハタ寿司』です。
大胆にも、桶に漬けた一段まるごとお皿に乗せて出してくれました。
直径25センチメートルほどの大きさで、笹の葉の上にきれいに敷き詰められています。
酢で〆たハタハタに、糀、砂糖、酒を振りかけて約2週間位かけて漬けるんだそうです。
量りなんて必要なし。奥様の手、長年の経験と勘が量り代わり。
何段にも敷き詰められたハタハタ寿司。この桶ひとつに、ハタハタがなんと!3箱も使用されているんですって!
まるでハタハタのミルフィーユや~!!!
お茶っこにも合うけど、これにはやっぱり、別の発酵飲料が合いそうですな!
田んぼに、畑に、もやし栽培と、年中何かを作っている長持さん、そしてそれをおいしく料理する奥様。
本当に素敵なご夫婦です。
最後に、長持さんに奥様の手料理の中で何が一番お気に入りですかとたずねたところ、
「何って、なんもねぇ、そんたもんだべ。」と言って照れ笑い。
そこには、奥様の作るものには間違いはないという、絶対的な信頼感を感じました。
佐々木さんご夫妻、どうもありがとうございました。
奥様、またいろいろと教えてくださいね。
昨年6月に栽培風景を取材させていただきましたが、その時のお話によると、年末年始にかけても、もやしの温床栽培をするとのことでした。
佐々木さん宅に到着すると、畑は1メートル以上の雪に覆われ、とてももやしどころではなさそうです。
やはり、ここ2、3年は、大雪と佐々木さんの加齢により、冬の栽培はお休みしているとのことでした。
残念ながら冬のもやし栽培を見ることはできませんでしたが、代わりに、奥様お手製の郷土料理についてお話をお聞きすることができました。
佐々木さん宅に伺って、いつもすごいなと思うのは、お茶請けがターンテーブルに乗っていること。
中華屋でもない個人宅に、ターンテーブルがあるってすごくないですか!?
そのターンテーブルには、決まって季節に応じた漬物、果物、そして、おそらく旦那の長持(ちょうじ)さん好みのお菓子が2、3種類乗っかっています。
おぉ!いぶりがっこがあるではありませんか。
さすがに燻した大根を買って漬けたんですよね?と聞くと、なんとなんと、燻し小屋も佐々木家にはちゃんとあり、全て自家製だというではありませんか。
パリッとした食感、程よい甘さと塩加減、昔ながらの懐かしい味です。
うめっ!
そして、奥様一押しの「ユリ根入りあずき」。
奥様が、「このあずぎは、“ご” あるがら、うめど!」と勧めてくれました。
“ご”???
“ご”は“ご”であって、他に言い方が見つからないらしいのですが、強いて言えば、濃くて、コクがあるってことらしいです。
なるほど、食べてみるとトロッととろみがあるような、旨味が濃く感じられます。
うめっ!
この小豆も佐々木家ならではのもので、豆の色も他の小豆に比べ濃くて黒いんだそうです。
たしかに!赤くない。コーヒー豆みたいに黒いですね。
これだけでもお茶っこ飲みには十分なのに、さらに、食べさせたいものがあると奥様は言うんです。
それは、秋田の冬を代表する郷土料理『ハタハタ寿司』です。
大胆にも、桶に漬けた一段まるごとお皿に乗せて出してくれました。
直径25センチメートルほどの大きさで、笹の葉の上にきれいに敷き詰められています。
酢で〆たハタハタに、糀、砂糖、酒を振りかけて約2週間位かけて漬けるんだそうです。
量りなんて必要なし。奥様の手、長年の経験と勘が量り代わり。
何段にも敷き詰められたハタハタ寿司。この桶ひとつに、ハタハタがなんと!3箱も使用されているんですって!
まるでハタハタのミルフィーユや~!!!
お茶っこにも合うけど、これにはやっぱり、別の発酵飲料が合いそうですな!
田んぼに、畑に、もやし栽培と、年中何かを作っている長持さん、そしてそれをおいしく料理する奥様。
本当に素敵なご夫婦です。
最後に、長持さんに奥様の手料理の中で何が一番お気に入りですかとたずねたところ、
「何って、なんもねぇ、そんたもんだべ。」と言って照れ笑い。
そこには、奥様の作るものには間違いはないという、絶対的な信頼感を感じました。
佐々木さんご夫妻、どうもありがとうございました。
奥様、またいろいろと教えてくださいね。
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