No.100

いぶり学校

No. 100 〔15年以上前〕 , マーケティングから , by 食と農ブログ Icon of admin
さびぃーーー!雪ですよ、雪!

今日は「いぶり学校」開校日。またまた山内地域に来ています。
あちらこちらのお宅の小屋から白い煙が出ています。地面にうっすら積もった雪の白と、あちこちのお宅から出る煙の白が冬の到来を感じさせます。

最近テレビなどでとり上げられ話題となっている、今、横手で旬なものと言えば・・・、そう!「いぶりがっこ」ですね。
いぶりがっこは大根を燻して漬けた漬物のことです。木で燻された独特の香り、パリッとした食感がたまらない一品です。

今日は「いぶり学校」は山内地域の特産品である「いぶりがっこ」の製造体験を通じて、地域の食文化を知り、その作り方やおいしさを伝えることができる人材の育成を目指して開校しています。

山内地域の3軒の農家の方に先生になっていただいて、いぶりがっこ作りを勉強しました。

応募してくださった17人の生徒さんは、寒い中にもかかわらずいぶりがっこ作りに意欲満々です。
どうやったらあんなにおいしいいぶりがっこができるのか!
いつもは食べ方専門のかなちゃんも、今日ばかりは勉強してみよっと。

かなちゃんの班の先生は高橋朝子さんです。“山内のお母さん”って感じの優しい、あたたか~い感じの方です。

まずは、大根を編む作業からです。本来なら畑から大根を収穫して水洗いするところから始まるのでしょうが、先生は私たち生徒のために、洗った大根を準備してくださっていたのです。「うちは地下水だから水はあったかいよ。」とは言うものの、この大量の大根を一人で水洗いすることを考えると、普段ボリボリとうめっ!とか言いながらいぶりがっこを食べている自分が、なんて罰当たりなんだと授業開始5分で思ってしまったわけです。

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いぶりがっこ完成までの道のりはまだまだ遠く険しい・・・。

紐に1本約1キロの大根を10本位編んでいきます。生徒の皆さん苦戦中。ふふふ、かなちゃんは前に秋田大学生が来た時に編み方を予習済みなので割と順調にできました。

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でも、編んだ大根を持ってみると・・・おっ、重い!そりゃそうだよね、10キロあるんだもんね。それを燻し小屋に持っていき、吊るすとなると相当の重労働。しかも、燻し小屋に入れた大根は5日間位燻すそうで、その間夜中も時々火の様子を見に行かなければならないんだそうです。

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重いため二人で運びます。

いぶりがっこがうめっ!のは、こういった農家さんのこだわりや、丁寧な仕事が味に表れているからなんですね。
製造過程がわかると、今までとはまた違った味を感じるかもしれませんね。

樽に漬けて約50日。今日漬けたいぶりがっこがどんな塩梅に出来上がるのか今から楽しみでなりません。

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いぶり学校樽開きは1月下旬の予定です。
うめっ!ものって今すぐにでも食べたくなりませんか?
でもこうやって、ゆっくり、ゆっくり、おいしくなるのを楽しみにしながら待つのもいいもんですねぇ。

〔 1228文字 〕

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