No.17

固める文化

No. 17 〔15年以上前〕 , マーケティングから , by 食と農ブログ Icon of admin
先日某テレビ番組で、「秋田県民は、マヨネーズで和えた野菜サラダを寒天で固めて食べる!?」 というのが取り上げられていました。

秋田県人以外のゲストのみんなが「うぇ~っ!」と顔をしかめていましたが、食べたら一様に「思ってたよりおいしい!これは、ありですね。」などと言っていました。

「んだべ~、うめんだって」とテレビに向かって私は言いました。

でも、こうやって特別に取り上げられて初めて、地域の食の特性がわかったりするものなんですね。

考えてみると横手のご婦人方は寒天を作るのが好きですよね。サラダに限らずいろんなものを固めてますよ。くるみ、黒ゴマ、しいたけやにんじんのきんぴら、たまご、フルーツ、そうめんなどなど、そのまま食べてもおいしいのに、わざわざ固めるっていうか、寒天にする。そして、ここがポイント!その寒天には想像を絶する大量の砂糖が投入されます。

寒天にする理由は何か・・・。私なりに考えてみました。

1.固めることにより、冷やして食べると喉ごしもよくおいしいから。
2.砂糖をたくさん入れることで甘くなり、疲れがとれるから。
3.寒天は海藻なので栄養価が高く健康に良いから。
4.保存しやすくなるから。
5.勝負品になるから。

実は5番の理由は大きいと思います。寒天は家でのお茶っこ飲みの時食べたりしますが、運動会、町内会、旅行、仏事の時など漬物と並んで必携の品。
寒天が上手に作れる人は一目置かれる存在になり、女っぷりがグンと上がります。
もし「寒天選手権」を開催したら結構白熱すると思うなぁ。

たまご寒天の白身と黄身のバランスが絶妙な人
奇想天外な材料を使い、食べるものの度肝を抜くようなもの作る人
色の魔術師のごとく芸術的な色使い、レインボー寒天を作る人

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くるみで表面がぎっしり覆われた「くるみ寒天」
これは、横手でよく見るベーシックな寒天です。十文字道の駅で購入。

横手の生活に馴染んでいる「寒天」。
道の駅では、普通に他のお土産品と並んで売られてました。
寒天の素だけじゃなく、いろいろ工夫された寒天料理も並んでいます。

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寒天料理は私たちの生活の中に溶け込んでいて、ごくごく普通に日常から食べられているもの。しかも季節を選ばず一年中おいしく食べることができます。かなちゃん的にはこの機会に横手の郷土料理に認定したいな!

〔 992文字 〕

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