No.271

農機具機械の今昔

No. 271 〔13年以上前〕 , マーケティングから , by 食と農ブログ Icon of admin
2011.10.20 Thursday
10月29日~11月4日の期間、横手市で「第134回秋田県種苗交換会」が開催されます。
これは、秋田県最大の農業の祭典で、1878年から続く歴史のあるイベントです。
様々な催しものがある中で、農業素人の私でも心踊るコーナーが、最先端の農業機械展示ショーです。たぶん、イメージ的には東京モーターショーの農機具版!機械好きのかなちゃん、これは見逃せません。

機械好きというか、単なる物好きな私の目に、あるものが飛び込んできました。

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なにやらハンドルらしきものをグルグルと回しています。あたりには細かいゴミが舞い上がり、下のほうの2つの口からバラバラと何か出てきました。

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それは何ですか~?
能天気な質問に、作業をしていた実験農場の皆さんも「えっ!?知らねの?トミだ、トミ!」

トミ?お富さんのトミ?人の名前?

もはや誰一人、顔が笑っていません。
これは「唐箕(とうみ)」と言って、収穫後の穀物を風の力を利用して選別する道具だよと淡々と教えてくださいました。

とうみ・・・、そう言えばそのような響きのものが昔うちにもあったような・・・。
早速、最近購入したスマホで「とうみ」を検索してみる。
あ~、これのことかぁ。うちにも木製のものが所狭しとあったことを思い出した。

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元禄の頃から使われていると言うこの機械、現代版は材質が変わっただけ?

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いやいや、材質が変わっただけでとは言え、軽量化され持ち運びが簡単になり大変便利になったのです。
名前もほらっ、「トーミ」ってカタカナ標記で、ちょっぴり今っぽい!

けど、改めて思うのは、昔の人の知恵ってすごいですよね。
世の中スマホだ何だって騒がれている現代社会において、姿をほとんど変えず昔のままの役割を果たす機械があることにびっくりします。
先人の知恵と技術が未来に繋がった機械ですね。

ごろごろとハンドルを手動で回す音、舞い上がるゴミ屑、現代的な機械での作業なのに、どこか懐かしく、ホッとする光景に今日は出会えました。

さて、冒頭でも触れましたが、秋田県の農業の歴史や最先端の農業に触れることができる「第134回秋田県種苗交換会」に、みなさまぜひいらしてください。
“横手に集い 開け未来の秋田の食”

「第134回秋田県種苗交換会」ホームページはこちらから。
http://www.syoku-yokote.com/shubyo/

〔 1037文字 〕

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