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『発酵フォーラム2009in横手』



発酵フォーラム レポート
■さらなる発酵のまちづくりの推進を目指し
 麹文化薫る横手市で、昨年のサミットに引き続き、さらなる発酵のまちづくりの推進を目指し、 「発酵フォーラム2009in横手」を開催いたしました。
 同日、横手市と同じく発酵をキーワードにまちづくりをされている方々とのネットワーク構築を目的とした 「全国発酵のまちづくりネットワーク協議会」の発足会議も開催いたしました。
 「全国発酵のまちづくりネットワーク協議会」の発足会議においては、規約の承認、役員の選任等が行われた後、 次回協議会開催地が福島県喜多方市で決定し、協議会事務局は横手市に置くことで決定いたしました。
 役員の選任においては、会長に小泉武夫氏(発酵文化推進機構代表)、副会長に五十嵐忠悦市長、 白井英男喜多方市長が選ばれました。今後の発酵のまちづくりの更なる推進に向け、協議会が確かな役割を果たして いけるよう会員一同気持ちを新たにしました。

 午後から開催された「発酵フォーラム2009in横手」では、「これからの発酵産業」と題し、全国発酵のまちづくりネットワーク協議会会長に 就任された小泉武夫氏の記念講演や「よりよい発酵のまちづくりに向けて」というテーマのもと、小泉先生をコーディネーターに、 協議会会員団体の代表をパネラーとしたパネルディスカッションを開催いたしました。
 同時開催された「全国発酵食品物産展」においては、ふぐの卵巣の糠漬けをはじめ、熟ずし、へしこ等、全国各地の有名な発酵食品も展示販売され、 ご来場いただいたお客様より好評をいただきました。
 今後も、当市及び全国発酵のまちづくりネットワーク協議会の活動を応援いただきますようお願いいたします。

記念講演
■これからの発酵産
〜業全国発酵のまちづくりネットワーク協議会の設立にあたり〜
小泉先生講演会内容(要約)
 FT(fermentation technology=発酵技術)は、これからの人類や地球を救うテクノロジーである。 FTというと口に入れるものを考えがちだがそうではない。酒、味噌、漬物、醤油、お酢、医薬品、化学製品、エネルギー全てが発酵である。 今問題となっている、川の浄化をはじめ、生ごみの処理や産業廃棄物等の環境問題も発酵技術により解決できる。
 人間がやろうとすれば、国家予算をかけてもできないような事を発酵菌はやってくれるのである。 今回『全国発酵のまちづくりネットワーク協議会』が発足したことにより、発酵食品はもとより、環境問題をはじめ、 同様の志をもつ団体との連携が可能となったことはすばらしいことである。

パネルディスカッション
■よりよい発酵のまちづくりに向けて
コーディネーター
 発酵文化推進機構 代表 小泉 武夫 氏
パネラー
 (資)野田味噌商店 無限責任社員          野田 清衛 氏
 野村醤油(株) 代表取締役社長             野村 明志 氏
 加賀市発酵食文化研究所 準備室長       西野 邦明 氏
 喜多方市産業部 部長                          喜古 克広 氏
 よこて発酵文化研究所 幹事長               多賀糸 敏雄 氏

(以下要約。敬称略。)
小泉:事例発表を含めて発酵のまちづくりを考えていきたい。野村さんのいる大野商工会議所の取り組みは、まちづくりをしている中心の方々から情熱を感じる。この運動の市民の方の反応はどうか。
野村:発酵まつりを開催する中で、酒粕パックの体験等100人分用意しているが、全てなくなった。カウントでは、3000人の参加をいただいた。
小泉:感心したのは、参加型のイベントであること。発酵のまちづくりに対して市民の方にも興味を持ってもらえると思う。種をまく前に畑を耕さなければならない。3000人が来たということは今後の可能性がある。西野さんの取り組みにおいて、北前舟が残していったいろいろなものを復活させるという事も目的の一つのようだが、商品開発的なもので注目されているものはあるか。
西野:へしこがある。へしことは、さばを塩漬けにし塩を抜いて麹、糠、調味料で漬けたものである。昔から、いわしなど各家庭にあったものもあり、これを復活させた事は価値があると思っている。
小泉:西野さんの所も本当に市民参加型ですばらしい文化が生まれると思う。喜古さんの喜多方市ですごいと思うことは、観光客が毎年170万人も来ている事。蔵のまち、喜多方ラーメンと発酵で連携できるのではないか。今、産学官連携でいろいろなものを開発されているが、これぞ発酵のまちというものをどのように考えているか。
喜古:ラーメンだけだと2・3時間の滞在になるが、発酵を組み合わせる事により、もっと滞在してもらえるだろうという事が考えられる。
小泉:野田さんの所の建物は非常に伝統的建物で歴史を感じる。日本のすばらしい文化を感じる。また、誰も言わなかった食育を15年も前からやっている。蔵の中に学校を作ったことは、発酵文化を次の世代に伝えるすばらしい取組みだと思う。 野田さんはなぜ江戸時代の高さ3mもある、我々が上れないような桶を使っているのか。
野田:ステンレスのものもあるが、菌がついて初めていい桶になる為である。去年桶を作ったが、使っていく過程の中で思うのは、本当にいい味噌ができるまでは、多分30年はかかるということ。
小泉:変えていくものと変えてはいけないものがある。発酵のまちづくりのなかで、環境問題がある。その解決方法の一つとして堆肥づくりがあるが、これから非常に重要になると考えられる。よこて発酵文化研究所では、将来堆肥をもっと増やしていく構想はあるか。
多賀糸:成果があがっている肥料があるので、行政と組んでやっていきたいという希望はある。
小泉:私は特に環境問題として、発酵で堆肥を作ることは一つのシンボルになると思っている。発酵は、まだまだ考え方一つで面白いものが沢山ある。よこて発酵文化研究所から協議会の会員に発酵の機関を紹介するなどお互いに情報交換をしていけたら面白い。

 

 
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