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 三月末「全国発酵食品サミット」で司会をさせて頂きました。
それ以来、発酵食品である納豆やヨーグルトを毎朝摂取しています。
心なしか肌が若返ったような気がします。

 農大教授の小泉武夫先生の本には「発酵パワーは食だけでなく次世代のエネルギーを補ってくれるであろう」 とありました。
次世代のキーワードは「発酵」なのです。
ですから、「よこて発酵文化研究所」をつくり、全国に先駆けて発酵をテーマに様々なPR活動を展開してきた 横手市は先見の明があって頼もしいなぁとつくづく思います。

 皆さんご存知のように食と農で町おこしを図っている市町村は数多あります。
 何かしらの結果をもたらすためには、ひとつひとつのチャレンジ毎に綿密なプランと明確なゴールを描き、 ビジネスライクに町おこしを進める事が大切だと思います。

別名「発酵仮面」でおなじみ!
東京農業大学教授、小泉武夫先生。
 しかしながら、人口増加率や財政状況など様々な形で数字化が可能でも町おこしにおいては「勝ち組」も「負け組」 もありませんよね。

成功か否かの判断基準は、つきなみですがやはり「市民が以前にも増してよりイキイキしているかどうか」 でなければなりません。他市町村との比較ではなく、昔よりも今の方が元気か?の時系列的比較です。 それぞれの町に、それぞれの理想の形があるはず、町中みんなで同じゴールにむかって一丸となること、 それも、成功のひとつの形だと思います。 ただ理想と現実との間にはギャップがたくさんあり、町おこしの取りまとめ役ともなると、重責で胃を痛める 毎日かもしれません。

頼もしいことに、横手市役所には胃も痛めず毎日面白いことを考え実行し続けている貴重な人材「ザ・仕掛け人」 がいるのです。


・横手やきそば
・幼虫(昆虫)チョコ
・長まんじゅう(ながまる)

 検索エンジンにかけると何十万件もヒットするこれらが産まれた背景には市役所職員のアイディアと 暖かいサポートがありました。少しそのプロセスをご紹介しましょう。

 宮崎県の東国原知事は「どげんかせんといかん」と言いましたが、横手弁でいうと「なんとがしねばね」。 そんな意識が若手職員に広がっているのだそうで、「価値に気づき」「ホントにやっちゃう」ことが ヒット商品創出のポイントだそうです。

 横手やきそばは、市役所職員が仕掛けるまでは、誰もその価値に気づきませんでした。
「この焼きそばは違う!」と一番に気づいたのは、霞ヶ関から派遣されてきていた国のキャリア役人だった そうです。その価値にすぐには気づけなかった当時20代の担当職員は、焼きそば店を全店食べ歩き、まずは マップとホームページをゼロ予算で立ち上げました。最初は冷笑されていたという取り組みも、今では誰もが 認めるご当地グルメです。

 幼虫チョコは、子供たちに地元ファンになってもらおうと、市役所職員がカブトムシを山に採りに行って プレゼントする、こちらもゼロ予算の夏休みイベントがきっかけで誕生したそうです。  4000人も集まるイベントのヒットに、市内の人たちも注目せざるを得なかったとか。そんな中「カブトムシの 幼虫チョコって、キモカワイイんじゃない?」という女子職員の一言。 さっそくお菓子屋さんに相談し、やっぱりホントに実現しちゃいました。今では注文から2か月待ちの人気商品に 成長しています。

 日本一長い饅頭「ながまる」は、名物「長饅頭」に一石投じた取り組みです。名物とは言え、過疎化の波が 押し寄せる地域のことですから、お店は頑張っていてもなかなか元気が出てきません。 そこで市の職員とお菓子屋さんの社長、頭をひねりました。「よし、どうせなら日本一長くしよう!!!」 これもホントに実現しちゃいました。20センチ以上のこの饅頭、「長生きしてね」「長〜いおつきあいを」と 贈答用に大活躍とか。



目玉焼きが決め手の横手やきそば
知名度はいまや全国区です。





本物そっくりのリアルさ
全国から注文が殺到!





長まんじゅうの常識を覆す長さの
「ながまる」長さ日本一!?

 「価値に気づいてひらめく人は世の中に沢山います。でもそれを実際に行動におこす人は その中の何%でしょうか? それがさらにヒットするところまでとなると、最初のひらめきが生きている率は限りなくゼロに 近づくのではないでしょうか。 まず動かないことには何も産まれないんです」。とは横手市役所マーケティング推進課の山本さん。

 「対象となるお客様の反応や、実際に取り組む人のやる気、話題づくりができるかどうかなど、 さまざまな要素が頭の中で結びついて、こりゃいける!!!と思うときがあります。野生のカンと自分では 言っていますが(笑)」
 「地域で当たり前と思っていたものの価値を見直すことで、お客さまに本当に喜んでもらえるものを創ること、 そして横手市民の中で成功する人が出てくること。それが今の横手市にはとても大切なことと日々頭をひねって います」

担当者の生の声でした!ヒット商品のサイドストーリー、って面白いですよね。
今後は町おこしの秘話や裏話も共有し、結束をより固くしていきましょう。
このように、豊かな食と農を誇る横手市はそれをプロデュースする土壌が整っているのです。


(後編へつづく)

 
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